百害あって一利なしとも言われるタバコ。日本でもタバコの値上がりから禁煙者が増え、分煙運動も進んでいます。
タバコを吸うことによって摂取されるニコチンがコリン作用性ニコチン受容体と結合、そうすることによって血中カテコールアミンの量が増え、脳内の血管が収縮されます。
これが、偏頭痛の前兆として、時間が経つにつれてセトロニンが分解され、排出したときに血中セトロニン濃度が低下し、収縮した血管が拡張。それが偏頭痛を引き起こすこととなるのです。
タバコの場合、成分以外にも
タバコの中の成分以外にも、タバコは偏頭痛の原因となることがあります。それは、
ということ。これは、タバコを吸う人よりもタバコを吸わない人、特に以前喫煙者だった人に多く見られます。
煙による刺激から頭痛の引き金になる事もあります。化学物質過敏症というアレルギーもあり、酷い人は煙を見ただけで頭痛が起こるといった例もあるほどです。
タバコを吸う人の中には、偏頭痛時にタバコを吸うことにより偏頭痛を緩和させる人もいます。
拡張した血管を収縮させるニコチンが効くという理論です。普段タバコを吸っている人は、偏頭痛が起こるとタバコを吸い偏頭痛が治まるのを待つ人も少なくないでしょう。
しかし、やはりタバコは百害あって一利なし。大切な体に悪影響を及ぼすタバコを頭痛薬代わりに使用するのではなく、根本の偏頭痛から見直していきましょう。
タバコを吸う人は禁煙を、吸わない人は副流煙に注意しながら偏頭痛が起きないような生活を心掛けることが肝心です。